参らぬ仏に罰は当たらぬ
読み方
まいらぬ ほとけ に ばち は あたらぬ意味
自分が参詣・信仰していない仏の罰は受けないという直意から、関係を持たない相手や物事からは害を受けることもない、余計なことに関わらなければ災いを避けられる、という意味。宗教上の戒めなどについて「縁のないものに縛られない」と言う場合にも使う。由来
「参る」は神仏に参詣・礼拝すること。「仏罰」は仏の教えに背いた者に下る罰と考えられた。参詣しない仏とは縁がないので罰も当たらない、という民間信仰に基づく。成立年は不明だが、近世(江戸時代、17〜19世紀)には神仏信仰を背景にした俚諺として広まったとみられる。備考
「触らぬ神に祟りなし」に近いが、仏罰を引くため宗教色が強く古風。無関心や不干渉を正当化する響きがあるので、相手の信仰や深刻な問題には配慮して使う。例文
- 面倒な近所の争いには首を突っ込まない。参らぬ仏に罰は当たらぬというからね。
- 怪しい投資話の説明会に行かなかったのは正解だ。参らぬ仏に罰は当たらぬで、関わらなければ損もしない。
- 他部署の派閥争いに意見を求められたが、参らぬ仏に罰は当たらぬと思って黙っていた。
- 信者でもない宗派の細かな作法まで気に病む必要はない、参らぬ仏に罰は当たらぬさ。
- 噂話の輪に入ると後で責任を問われかねないので、参らぬ仏に罰は当たらぬと距離を置いた。
類義語
- 触らぬ神に祟りなし
- 君子危うきに近寄らず
- 寝た子を起こすな
- 藪をつついて蛇を出す
対義語
- 虎穴に入らずんば虎子を得ず
- 当たって砕けろ
- 危ない橋を渡る