厚き氷は一日の寒さにあらず
読み方
あつき こおり は いちにち の さむさ に あらず意味
厚い氷はたった一日の寒さでできるものではない、という意味から、物事の結果や大きな変化は短期間で生じるのではなく、長い時間をかけた原因や積み重ねによって起こるというたとえ。悪い結果について、以前からの問題が表面化したという文脈でも使う。由来
中国の古典に由来する成句。後漢の思想家・王充の『論衡』(1世紀後半ごろ)に見える「河氷の結合するは一日の寒に非ず」、また中国語の「冰凍三尺、非一日之寒」と同趣旨の表現から、日本で漢文訓読調のことわざとして定着したとされる。備考
文語調で硬い表現。日常会話より評論・ビジネス・歴史説明などで使われる。良い成果にも悪い結果にも使えるが、問題の根深さを述べる場面が多い。例文
- 会社の業績悪化は突然ではない。厚き氷は一日の寒さにあらずで、数年前から改革を怠っていた結果だ。
- 彼の実力は一夜で身についたものではない。厚き氷は一日の寒さにあらず、毎日の練習の積み重ねがある。
- 夫婦関係がこじれた原因を一つに決めつけるのは早い。厚き氷は一日の寒さにあらずというものだ。
- この地域の過疎化は最近始まった問題ではなく、厚き氷は一日の寒さにあらずで、長年の産業衰退が背景にある。
- 不祥事が発覚したが、厚き氷は一日の寒さにあらず、組織風土そのものを見直す必要がある。
類義語
- ローマは一日にして成らず
- 大器晩成
- 塵も積もれば山となる
- 積年の結果
- 一朝一夕には成らない
対義語
- 一朝一夕に成る
- 一日にして成る
- にわか仕込み