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卑下も自慢のうち

読み方

ひげ も じまん の うち

意味

一見へりくだって自分を低く言っているようでも、言い方や内容によっては、かえって自分の能力・経歴・恵まれた点を誇っているのと同じだということ。過度な謙遜や自虐が、聞き手には自慢めいて聞こえる場合を戒める表現。

由来

正確な成立年代や初出は不詳。江戸期以降の日本社会で重んじられた謙遜の作法を背景に、度を越した卑下がかえって自己顕示になるという生活上の教訓として広まったと考えられる。近代以降の国語辞典・ことわざ辞典にも見られる表現。

備考

相手を直接責めると角が立つため、第三者評や自戒として使うことが多い。謙遜を重んじる日本語社会で、過剰な謙遜への注意を示す言葉。

例文

  • 「私なんて東大を出ただけで何もできない」と言うのは、卑下も自慢のうちに聞こえるよ。
  • 彼は毎回「まだまだ未熟です」と言いながら受賞歴を並べるので、卑下も自慢のうちだと思われている。
  • 謙遜のつもりでも、相手によっては卑下も自慢のうちと受け取られることがある。
  • 「うちの子はたいしたことないんです、全国大会に出ただけで」と言えば、卑下も自慢のうちになってしまう。
  • 面接で自分を低く言いすぎると、内容によっては卑下も自慢のうちになり、かえって印象を悪くする。

類義語

  • 自慢高慢馬鹿のうち
  • 謙遜も過ぎれば嫌味
  • 過ぎたる謙遜は自慢に通ず

対義語

  • 能ある鷹は爪を隠す
  • 実るほど頭を垂れる稲穂かな

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