十目の見る所十手の指す所
読み方
じゅうもく の みる ところ じっしゅ の さす ところ意味
多くの人の目が見て、多くの手が指し示すように、世間の人々が注目し、皆が認めること。また、悪事や不正は多くの人に見られており、隠し通すことはできないという戒め。由来
中国の儒教経典『礼記』の一篇『大学』にある「十目所視、十手所指、其厳乎」に由来する漢文訓読調の成句。『礼記』は戦国末期から前漢期、紀元前3〜前1世紀ごろに編纂されたとされるが、正確な成立年は不詳。備考
「十手」は捕物道具の「じって」ではなく「十の手」の意で「じっしゅ」と読む。古風で硬い表現のため、日常会話より文章・評論向き。例文
- 不正会計は十目の見る所十手の指す所で、いずれ世間に知れるだろう。
- 彼の長年の献身ぶりは十目の見る所十手の指す所で、誰もが評価している。
- 会議での失言は十目の見る所十手の指す所となり、本人も否定できなかった。
- SNS時代には企業の対応が十目の見る所十手の指す所になるため、誠実さが問われる。
- その研究成果の価値は十目の見る所十手の指す所で、受賞は当然だと見られていた。
類義語
- 衆目の見るところ
- 衆人環視
- 天知る地知る我知る人知る
- 壁に耳あり障子に目あり
- 天下の公論
対義語
- 人知れず
- 人目につかない
- 闇から闇へ葬る