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医者殺すに刃物は要らぬ

読み方

いしゃ ころす に はもの は いらぬ

意味

医者を困らせたり廃業に追い込んだりするには、刃物で危害を加える必要はなく、人々が病気をせず医者にかからなければよい、という意味。転じて、ある職業や商売は需要がなくなることが最も大きな打撃になる、というたとえ。

由来

正確な成立年は不明。江戸時代の俗諺・川柳的な言い回しに由来するとされる。「医者を殺すに刃物はいらぬ」の形が古くから用いられ、病人が減れば医者の生計が立たないという庶民の皮肉を表したもの。類句に、雨続きで客足が途絶える商売をからかう表現もある。

備考

「殺す」は比喩で、実際の暴力を勧める語ではない。やや古風で皮肉な表現。現代では医師への敬意を欠く印象を避け、使用場面に注意が必要。

例文

  • 町の人たちが健康診断と運動を徹底した結果、診療所の患者が減り、まさに医者殺すに刃物は要らぬだ。
  • 予防医療が進むのは社会にとって良いことだが、開業医からすれば医者殺すに刃物は要らぬという面もある。
  • 風邪が流行らない冬で、近所の内科は閑古鳥が鳴いている。医者殺すに刃物は要らぬとはこのことだ。
  • 全員が虫歯予防を徹底すれば歯科医院の仕事は減る。医者殺すに刃物は要らぬという言葉を思い出す。
  • 新しい健康アプリが病気の早期予防に役立つ一方、昔ながらの医院には医者殺すに刃物は要らぬ状況を生んでいる。

類義語

  • 医者を殺すに刃物はいらぬ
  • 医者殺すに刃物はいらず
  • 医者殺すには養生が一番
  • 病なしは医者泣かせ

対義語

  • 医者の薬も匙加減
  • 病は医者に任せよ

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