医者寒からず儒者寒し
読み方
いしゃ は さむからず じゅしゃ は さむし意味
医者は人の病気を治す実用的な職業なので生活に困ることが少ないが、儒者・学者は学問を教えたり説いたりしても収入に結びつきにくく、貧しい暮らしをしがちだということ。実利のある技能や職業は世間に必要とされやすい、という意味でも使う。由来
正確な初出年は不明。儒学が武家社会の教養として重んじられた江戸時代ごろの社会状況から生まれた言い回しとされる。病人がいれば必ず需要のある医者に対し、儒者は学問や道徳を説いても安定した収入を得にくかったことを、「寒し=貧しく衣食に乏しい」と表している。備考
「寒し」は実際の寒さではなく貧しさの比喩。現代では学問を軽んじる表現に聞こえる場合があるため、職業比較として使う際は配慮が必要。例文
- どれほど立派な研究をしても収入が不安定だと聞くと、まさに医者寒からず儒者寒しだと思う。
- 祖父は『医者寒からず儒者寒しと言うが、好きな学問を選ぶ覚悟も大切だ』と助言してくれた。
- 資格職は強いが、純粋な学問だけで食べていくのは難しいという話になり、医者寒からず儒者寒しの例が出た。
- 彼は文学の道に進みたいと言うが、家族は医者寒からず儒者寒しを心配して、手に職をつけるよう勧めている。
- 昔から医者寒からず儒者寒しと言われるように、社会に直接必要とされる技能は生活の支えになりやすい。
類義語
- 医者は食いっぱぐれがない
- 芸は身を助く
- 学者貧乏
- 儒者貧乏