医者の若死に出家の地獄
読み方
いしゃ の わかじに しゅっけ の じごく意味
養生を知るはずの医者が若くして死に、悟りを求めるはずの出家者が地獄に落ちる、という皮肉から、専門家や人を導く立場の者が、かえって自分のことには行き届かず、教えや役目を自ら実践できないことをいう。由来
由来・初出は未詳。医者は人の健康を守る者、出家者は仏道修行によって地獄を免れるはずの者とする仏教的・民間的な観念を対にした俚諺で、近世、少なくとも江戸時代(17〜19世紀)には日本の俗諺として広まったと考えられる。備考
やや古風で皮肉の強い表現。現代では「医者の不養生」の方が一般的。死や地獄に触れるため、相手に直接言うと失礼になりやすい。例文
- 健康法を説く有名な医師が過労で倒れたと聞き、医者の若死に出家の地獄とはこのことだと思った。
- 子どもには早寝早起きを厳しく言う私が徹夜続きでは、医者の若死に出家の地獄で面目ない。
- 道徳を説く住職が金銭トラブルを起こしたと聞いて、周囲は医者の若死に出家の地獄だとあきれた。
- セキュリティ会社なのに自社サイトから情報が漏れたとは、まさに医者の若死に出家の地獄だ。
- 部下には休暇を取れと言いながら管理職の彼自身が倒れてしまい、医者の若死に出家の地獄になってしまった。
類義語
- 医者の不養生
- 坊主の不信心
- 紺屋の白袴
- 易者身の上知らず
対義語
- 言行一致
- 有言実行
- 率先垂範