医者の不養生
読み方
いしゃ の ふようじょう意味
人には健康管理や養生の大切さを説く医者自身が、自分の健康には無頓着で不摂生をしていること。転じて、専門家や他人に助言する立場の人が、自分のことについては実践できていないさまをいう。由来
正確な初出や成立年は不明。江戸時代には「養生」という考え方が庶民にも広まり、貝原益軒『養生訓』(1713年)に代表される健康観が浸透した。そのような背景の中で、健康を説く医者が自分の養生を怠るという皮肉から生まれた表現と考えられる。備考
医師だけでなく、専門家が自分の専門分野を自分には実践できていない場合に広く使う。やや皮肉を含むため、目上には注意。例文
- 健康診断を勧めていた部長が自分は何年も受けていないとは、まさに医者の不養生だ。
- 栄養士の彼女が忙しさのあまり毎日カップ麺で済ませているのは、医者の不養生と言われても仕方ない。
- セキュリティ会社に勤めているのに自宅のパスワード管理が甘いなんて、医者の不養生だね。
- 先生は睡眠の大切さを講義しているが、本人は徹夜続きらしく、医者の不養生そのものだ。
- 人に節約を説くファイナンシャルプランナーが浪費で困っていると聞き、医者の不養生だと思った。
類義語
- 紺屋の白袴
- 髪結いの乱れ髪
- 坊主の不信心
- 易者身の上知らず
対義語
- 言行一致
- 率先垂範
- 有言実行