医は意なり
読み方
い は い なり意味
医学や医療は、単に知識や処方の型を当てはめるものではなく、医者の深い思慮・判断・工夫によって成り立つということ。患者の状態をよく見極め、心を用いて治療することの大切さを説く言葉。由来
中国の医学思想に由来する言葉で、「医」と「意」が同音であることを踏まえた成句。『後漢書』郭玉伝に見える「医之為言意也」などに基づくとされる。後漢時代(1〜3世紀)の医師・郭玉の逸話に関わるが、文献としては『後漢書』成立の5世紀ごろに整理された。備考
現代の日常会話ではあまり頻出しない硬い表現。医療倫理を説く「医は仁術」と混同されやすいが、こちらは医師の判断・思慮を強調する。例文
- 名医と呼ばれる先生は、検査結果だけでなく患者の表情まで見て判断する。まさに医は意なりだ。
- 同じ病名でも人によって症状は違うのだから、医は意なりの姿勢で診療にあたるべきだ。
- 祖父は若い医師に、教科書どおりに済ませず、医は意なりを忘れるなと諭した。
- 新しい治療法を選ぶ際にも、患者の生活や希望を考えるのが医は意なりというものだ。
- 医は意なりと言うように、経験と洞察に基づく判断が患者を救うこともある。
類義語
- 医者意なり
- 医は仁術
- 医術は心術なり
対義語
- 医は算術
- 医は商売