医は仁術
読み方
い は じんじゅつ意味
医療は単に病気を治す技術や金儲けの手段ではなく、病人の苦しみに寄り添い、思いやりと慈しみの心をもって人を救う尊い仕事である、という意味。医師や医療従事者に求められる倫理や使命感を表す言葉。由来
「仁術」は本来、儒教でいう「仁」を実践する方法・わざを意味し、中国の古典『孟子』(紀元前4〜3世紀ごろ成立)にも見える語。これが日本で医療倫理と結びつき、「医は仁術」として江戸時代以降に広まったとされる。正確な初出年は不明。備考
医療者の理想や倫理を説く格式ある表現。現実には「医は算術」と対比され、医療の商業化を批判する文脈でも使われる。例文
- 祖父は「医は仁術だ」と言って、貧しい患者からは治療費を受け取らなかった。
- 最新の医療機器も大切だが、患者に寄り添う姿勢があってこそ医は仁術と言える。
- 利益ばかりを優先する病院の方針に、彼女は医は仁術という理念を忘れていると感じた。
- 被災地で休まず診療を続ける医師たちの姿を見て、まさに医は仁術だと思った。
- 医学部の入学式で、学長は新入生に向けて医は仁術の精神を忘れないよう語った。
類義語
- 医は仁術なり
- 医は仁なり
- 医療は仁愛の業
対義語
- 医は算術
- 医は商売