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冥土の土産

読み方

めいど の みやげ

意味

死ぬ前に経験できてよかったと思える、あの世まで持っていきたいほどの強い思い出や満足のこと。特に、長年望んでいたことがかなった時や、めったにない貴重なものを見聞きした時に「冥土の土産になる」の形で用いる。

由来

「冥土」は仏教的な死後の世界・あの世を指し、「土産」は旅先から持ち帰る品のこと。死を旅立ちに見立て、この世で得た貴重な体験や思い出を、あの世への土産にたとえた表現。成立時期は不詳だが、江戸時代には「冥途/冥土」の語が庶民にも広まり、近世以降に慣用表現として定着したと考えられる。

備考

「冥途の土産」とも書く。死を意識する語なので、本人が自嘲や冗談で使うことが多い。他人に向けると失礼・不吉に響く場合がある。

例文

  • 孫の晴れ舞台を見られて、これで冥土の土産ができたよ。
  • 長年憧れていた富士山の頂上に立てたことは、私にとって冥土の土産だ。
  • 引退前に優勝カップを掲げられたら、監督にとって冥土の土産になるだろう。
  • 九十歳の祖母は、初めて海外旅行をして「冥土の土産になった」と笑った。
  • 伝説の歌手の最後の公演を生で聴けたなんて、冥土の土産にふさわしい体験だった。

類義語

  • 死出の土産
  • 一生の思い出
  • 最期の思い出

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