内は仏外は鬼
読み方
うち は ほとけ そと は おに意味
外見や態度は鬼のように恐ろしく厳しく見えるが、内心は仏のように慈悲深く温かいこと。見かけの怖さや厳しさだけで人柄を判断してはいけない、という含みで用いられる。由来
「仏」は慈悲・温和・救いの象徴、「鬼」は恐ろしさ・厳しさ・荒々しさの象徴として古くから日本語で対比されてきた。その二つを「内」と「外」に配して、人の内心と外見・態度の差を表した言い回し。正確な初出年は未詳。仏教説話や民間の教訓句に見られる価値観を背景に、少なくとも近世、すなわち江戸時代ごろには類似表現が用いられていたと考えられるが、確実な成立年代は不明である。備考
現代ではやや古風で使用頻度は高くない。誤解を避けるため、外見や態度は怖いが内心は優しい、という説明を添えるとよい。例文
- あの先生は声も顔も怖いが、生徒の進路を誰よりも心配してくれるので、まさに内は仏外は鬼だ。
- 新しい部長は叱り方が厳しいけれど、困ったときには必ず助けてくれる。内は仏外は鬼という人なのだろう。
- 面接では冷たい印象を受けた社長も、実は社員の家庭事情まで気遣う人で、内は仏外は鬼だった。
- 彼の忠告は耳に痛いが、こちらの成長を願ってのことだ。内は仏外は鬼と思って受け止めたい。
- 鬼のような練習を課すコーチだが、選手の将来を本気で考えているから、内は仏外は鬼と言える。
類義語
- 鬼面仏心
- 外剛内柔
- 鬼手仏心
対義語
- 内は鬼外は仏
- 外面如菩薩内心如夜叉
- 外面菩薩内心夜叉