其の身正しければ令せずして行わる
読み方
その み ただしければ れいせずして おこなわる意味
上に立つ人や人を導く立場の者が、自分自身を正しく律して行動していれば、細かく命令しなくても周囲の人は自然に従い、物事が行われるという意味。人を動かすには、まず自分が模範を示すことが大切だという教え。由来
中国の古典『論語』子路篇にある孔子の言葉「其身正、不令而行;其身不正、雖令不従」に由来する漢文訓読の表現。孔子は春秋時代(紀元前6〜前5世紀)の思想家で、『論語』の編纂時期は正確には不明だが、孔子没後の戦国時代(紀元前5〜前4世紀ごろ)に弟子や後学によってまとめられたとされる。備考
漢文訓読調のため日常会話ではかなり硬い表現。政治家・経営者・教師・親など、指導する立場の人の心得を述べる文脈で使われる。現代語では「行われる」ともいう。例文
- 「其の身正しければ令せずして行わる」で、部長が毎朝誰よりも早く出社するようになってから、部署全体の遅刻が減った。
- 子どもに読書を勧めたいなら、まず親が本を読む姿を見せるべきだ。まさに其の身正しければ令せずして行わるである。
- 社長が経費の使い方を厳しく自分に課しているので、社員も自然に無駄遣いをしなくなった。其の身正しければ令せずして行わるというものだ。
- 規則を大声で押しつける前に、先生自身が礼儀正しく振る舞うことが大切だ。其の身正しければ令せずして行わる。
- リーダーの公正な判断を見て、チームは指示されなくても協力し合うようになった。其の身正しければ令せずして行わるの好例だ。
類義語
- 率先垂範
- 身をもって範を示す
- 上行下効
- 背中で教える
- 桃李もの言わざれども下自ずから蹊を成す
対義語
- 言行不一致
- 其の身正しからざれば令すと雖も従わず
- 笛吹けども踊らず