兵は神速を貴ぶ
読み方
へい は しんそく を たっとぶ意味
戦いや競争では、機会を逃さず、驚くほど速く行動することが最も重要だという意味。相手に備える時間を与えず、先手を取ることで有利になることを説く。現代では軍事だけでなく、仕事・交渉・危機対応などで迅速な決断と実行を重んじる場合にも使う。由来
中国の故事成語「兵貴神速」を日本語に訓読した表現。出典は陳寿が西晋時代の3世紀末、280年代ごろに編纂した『三国志』魏書・郭嘉伝とされる。建安12年(207年)、曹操が烏桓を攻める際、参謀の郭嘉が「兵は神速を貴ぶ」と説き、輜重を減らして素早く奇襲するよう進言した故事に由来する。備考
軍事由来の硬い表現だが、現代では経営・交渉・スポーツ・危機管理にも使う。単なる無計画な早さではなく、好機を逃さない迅速さを評価する語。例文
- 競合が準備を整える前に新サービスを発表しよう。兵は神速を貴ぶというから、遅れは致命的だ。
- 災害対応では、完璧な計画を待つより初動が大切だ。まさに兵は神速を貴ぶである。
- 相手企業が迷っている今こそ提案書を出すべきだ。兵は神速を貴ぶの精神で動こう。
- 監督は後半開始直後に選手交代を決断した。兵は神速を貴ぶと考え、流れを奪い返したのだ。
- 情報が漏れる前に公式発表を済ませたのは正解だった。兵は神速を貴ぶという判断が功を奏した。
類義語
- 兵は拙速を尊ぶ
- 先んずれば人を制す
- 先手必勝
- 善は急げ
- 機を見るに敏
- 兵貴神速
対義語
- 急がば回れ
- 急いては事を仕損じる
- 石橋を叩いて渡る
- 念には念を入れよ