六十にして耳順う
読み方
ろくじゅう にして みみ したがう意味
六十歳になる頃には、長い経験と修養によって、人の言葉や批判を反発せず素直に受け入れ、そこにある道理を自然に理解できるようになる、という意味。年齢に伴う人格的成熟や、寛容な聞く姿勢を表す。由来
中国古典『論語』為政篇の孔子の言葉「六十而耳順」に由来する。孔子が自分の人生の精神的到達段階を述べた一節で、編纂は孔子没後の戦国時代初期頃、紀元前5〜4世紀頃とされるが正確な成立年は不明。日本では漢文訓読で「六十にして耳順う」と読まれる。備考
「還暦」と同じ六十歳に関わるが、単なる年齢の呼称ではなく、孔子が説く精神的成熟の段階を示す故事成語。やや教養的・文語的な表現。例文
- 祖父は六十にして耳順うという言葉どおり、若い社員の率直な意見にも穏やかに耳を傾ける。
- 六十にして耳順うとはいえ、批判を受け入れるには年齢だけでなく日々の修養も必要だ。
- 社長は還暦を迎えてから、まさに六十にして耳順う境地に近づいたように見える。
- 父は昔より柔らかくなり、家族の助言を聞く姿に、六十にして耳順うという言葉を思い出した。
- 六十にして耳順うと言うが、私はまだ人から注意されるとつい腹を立ててしまう。
類義語
- 耳順
- 耳順の年
- 聞く耳を持つ
- 虚心坦懐
- 人の言葉に耳を傾ける
対義語
- 馬耳東風
- 聞く耳を持たない
- 頑迷固陋
- 意固地になる