入り船あれば出船あり
読み方
いりふね あれば でふね あり意味
港に入ってくる船があれば出ていく船もあるように、世の中の物事には出入り・得失・盛衰・幸不幸など相反する動きがあるということ。一方だけが続くわけではなく、増えることもあれば減ることもある、得ることもあれば失うこともあるという意味で使う。由来
港で船が出入りする日常的な光景をたとえにしたことわざ。船運や海上交易が生活・商業を支えた時代の経験から生まれたと考えられるが、成立年代や初出は不詳。少なくとも近世以前からの口承的な言い回しとみられる。備考
港町や商売の感覚に根ざした表現。得失や人の出入りを淡々と受け止める文脈で用い、慰めや達観を示すことが多い。例文
- 今月は大口の契約が取れたが、長年の顧客も一社離れた。入り船あれば出船ありだ。
- 人事異動で頼りにしていた先輩が転勤する一方、新しい仲間も加わる。まさに入り船あれば出船ありだね。
- 投資では利益が出る銘柄もあれば損をする銘柄もある。入り船あれば出船ありと考えて、全体で判断しよう。
- 店の常連が減って落ち込んでいたが、新しい客層も増えてきた。入り船あれば出船ありというものだ。
- 卒業で友人と離れるのは寂しいが、進学先でまた新しい出会いがある。入り船あれば出船ありだ。
類義語
- 楽あれば苦あり
- 禍福は糾える縄の如し
- 人間万事塞翁が馬
- 捨てる神あれば拾う神あり
- 盛者必衰
対義語
- 一方通行
- 片道だけ
- 出入りなし