児孫のために美田を買わず
読み方
じそん のために びでん を かわず意味
子や孫のために財産を残しすぎると、それに頼って努力しなくなるので、あえて資産を残さず、自力で生きる力を育てるべきだという教え。富の相続よりも、独立心・勤勉・志を重んじる考えを表す。由来
西郷隆盛の漢詩「偶成」の結句「不為児孫買美田」に由来する。成立年は確定しないが、西郷の生没年から幕末〜明治初期(19世紀半ば〜後半)に作られたとされる。子孫に肥えた田を買い与えないという家訓的表現が広まった。備考
西郷隆盛の言葉として知られ、教育論・相続論で使われる。貧困を勧めるのではなく、甘やかしや依存を戒める格調高い表現。例文
- 祖父は「児孫のために美田を買わず」と言い、遺産よりも教育にお金を使った。
- 子どもに会社をそのまま渡すのではなく、まず外で修業させるのは、児孫のために美田を買わずという考えからだ。
- 彼は多額の財産を残さず寄付したが、それは児孫のために美田を買わずという信念によるものだった。
- 親が何でも用意してしまうと自立心が育たない。まさに児孫のために美田を買わずである。
- 相続税対策ばかり考えるより、子どもが自分で生きる力をつけることが大切だと、父は児孫のために美田を買わずを口癖にしていた。
類義語
- 可愛い子には旅をさせよ
- 獅子の子落とし
- 若い時の苦労は買ってでもせよ
- 艱難汝を玉にす
対義語
- 子孫に美田を残す
- 親の七光り