傷口に塩を塗る
読み方
きずぐち に しお を ぬる意味
すでに苦しんでいる人や、悪い状態にある物事に対して、さらに苦痛や損害を加えること。相手の失敗や不幸を責めたり、つらい状況をいっそう悪化させたりする行為をたとえていう。由来
傷に塩が触れると強い痛みが走るという日常的な経験に基づく比喩。そこから、肉体的な痛みだけでなく精神的・状況的な苦痛をさらに増すことを表すようになった。成立時期や初出文献は未詳だが、近世以降の生活感覚に根ざす表現と考えられる。備考
相手の苦痛をさらに増す行為を非難する表現。会話でも文章でも使えるが、やや強い言い方なので、相手を直接責める場面では配慮が必要。例文
- 試験に落ちて落ち込んでいる彼に成績の話をするのは、傷口に塩を塗るようなものだ。
- 会社を辞めたばかりの人に将来の不安をあれこれ言うなんて、傷口に塩を塗る行為だ。
- ミスをした部下を皆の前で叱責すれば、反省を促すどころか傷口に塩を塗ることになる。
- 失恋した友人に元恋人の近況を知らせるのは、傷口に塩を塗るだけだからやめておこう。
- 被災者に対する心ない発言は、ただでさえ苦しい状況の人々の傷口に塩を塗るものだった。
類義語
- 追い打ちをかける
- 弱り目に祟り目
- 泣き面に蜂
- 踏んだり蹴ったり
- 火に油を注ぐ
対義語
- 傷を癒やす
- 慰める
- 救いの手を差し伸べる
- 助け舟を出す