借り着より洗い着
読み方
かりぎ より あらいぎ意味
他人から借りた立派な着物より、たとえ古くても自分で洗った自分の着物のほうが気楽でよいという意味。転じて、人に頼って見栄を張るより、質素でも自分の力でまかなうほうが心安く、身の丈に合っているという教え。由来
成立年は不詳。着物が日常衣料だった時代、晴れ着やよそ行きの衣服を借りると、汚したり傷めたりしないか気を遣う一方、自分の洗いざらしの着物なら粗末でも安心して着られる、という生活感覚から生まれた表現。近世(江戸時代)以降の庶民生活に根ざすことわざと考えられる。備考
衣服のことだけでなく、住まい・仕事・人間関係などで「借り物の立派さより自前の気楽さ」を説くときに使う。やや古風な表現。例文
- 高級車を無理に借りて出かけるより、自分の軽自動車で行くほうが落ち着く。借り着より洗い着だ。
- ブランド品をレンタルして見栄を張るくらいなら、手持ちの服をきちんと着ればいい。まさに借り着より洗い着だよ。
- 友人の名義や人脈に頼って商売を始めるより、小さくても自分の力で始めたい。借り着より洗い着というものだ。
- 豪華な会場を無理して借りるより、会社の会議室で心を込めて歓迎しよう。借り着より洗い着で、そのほうが私たちらしい。
- 親の財産をあてにして暮らすより、収入は少なくても自分で働いて生活するほうが気楽だ。借り着より洗い着だと思う。
類義語
- 起きて半畳寝て一畳
- 分相応
- 足るを知る
- 身の丈に合う
- 安物買いの銭失いではないが質素を尊ぶ心
対義語
- 他人の褌で相撲を取る
- 虎の威を借る狐
- 見栄を張る