他山の石以て玉を攻むべし
読み方
たざんの いし もって たまを おさむべし意味
よその山から出た粗末な石でも玉を磨く役に立つように、他人のよくない言動や失敗、自分とは関係の薄い出来事でも、自分の人格や行いを磨くための戒め・参考にできるという意味。単に「優れた手本をまねる」という意味ではない。由来
中国最古の詩集『詩経』小雅・鶴鳴の句「他山之石、可以攻玉」に由来する。『詩経』は周代(紀元前11世紀〜紀元前6世紀ごろ)の詩を集めたもので、現在の形に近い編纂は紀元前6世紀ごろとされる。日本では漢文訓読により「他山の石、以て玉を攻むべし」と読まれ、「他人の欠点や失敗も自分を磨く材料になる」という教訓として定着した。備考
日常では短く「他山の石」と言うのが普通。「優れた手本」の意味で使うのは本来誤用とされる。「攻む」は「おさむ」と読み、磨く意。例文
- 同業他社の不祥事を「他山の石以て玉を攻むべし」と受け止め、社内の点検を急いだ。
- 友人の失敗談を笑わず、他山の石以て玉を攻むべしと思って、自分の準備を見直した。
- 先生は、歴史上の過ちを他山の石以て玉を攻むべしという態度で学びなさいと言った。
- 新人のミスも、部署全体にとっては他山の石以て玉を攻むべしの教材になる。
- 批判された人を責めるだけでなく、他山の石以て玉を攻むべしと考えて自分の言動も省みたい。
類義語
- 他山の石
- 人の振り見て我が振り直せ
- 前車の覆るは後車の戒め
- 殷鑑遠からず
- 反面教師
対義語
- 対岸の火事
- 我関せず