他人の飯を食わねば親の恩は知れぬ
読み方
たにん の めし を くわねば おや の おん は しれぬ意味
親元を離れて他人の家や社会の中で暮らし、苦労や不自由を経験して初めて、親がどれほど自分を思い、支えてくれていたかが分かるということ。世間に出て苦労することの大切さも表す。由来
明確な初出や成立年代は不詳。奉公・丁稚奉公・住み込み修業など、子どもや若者が親元を離れて他人の家で働き、食事や生活の不自由を経験した近世、特に江戸時代ごろの生活習慣から生まれた言い回しとされる。備考
「食わねば」「知れぬ」は古風な言い方。現代では「他人の飯を食わなければ親の恩は分からない」と言い換えることも多い。例文
- 一人暮らしを始めて家事の大変さを知り、他人の飯を食わねば親の恩は知れぬと実感した。
- 厳しい下宿生活を経験して、彼はようやく他人の飯を食わねば親の恩は知れぬの意味が分かったと言った。
- 親に反発して家を出たが、働きながら生活するうちに、他人の飯を食わねば親の恩は知れぬと思うようになった。
- 新入社員研修で寮生活をさせるのは、他人の飯を食わねば親の恩は知れぬという考えに近いのかもしれない。
- 祖母は、若いうちに家を離れて苦労しなさい、他人の飯を食わねば親の恩は知れぬから、とよく言っていた。
類義語
- 他人の飯を食う
- 若い時の苦労は買ってでもせよ
- 艱難汝を玉にす
- 可愛い子には旅をさせよ
対義語
- 井の中の蛙大海を知らず
- 親の心子知らず