他人の飯は冷たい
読み方
たにん の めし は つめたい意味
他人の家や世間に頼って暮らすのは、家族のもとにいるのと違って気兼ねや苦労が多く、情も薄く感じられるということ。転じて、身内を離れて社会に出ると、世間の厳しさや人の冷たさを思い知らされるという意味でも使う。由来
正確な成立時期は不明。近世以降の生活感覚から生まれた俗諺とされる。昔は奉公・丁稚奉公・住み込みなどで他家の食事を受けることが多く、身内でない家の飯は遠慮や肩身の狭さを伴うことから、「冷たい飯」にたとえて世間の厳しさを表した。備考
やや古風な言い回し。実際の食事の温度ではなく、他人に頼る暮らしの気詰まりや世間の冷淡さを比喩的にいう。例文
- 親元を離れて初めて、他人の飯は冷たいという言葉の意味が身にしみた。
- 住み込みの仕事はありがたいが、やはり他人の飯は冷たいものだ。
- 甘やかされて育った彼も、就職して他人の飯は冷たいと知ったようだ。
- 親戚の家に世話になっている間、何をするにも気を遣い、他人の飯は冷たいと感じた。
- 若いうちに外へ出て苦労するのも大事だ。他人の飯は冷たいという経験が人を強くする。
類義語
- 他人の飯には骨がある
- 他人の飯を食う
- 世間の風は冷たい
- 旅は憂いもの辛いもの
対義語
- 渡る世間に鬼はない
- 袖振り合うも多生の縁