仁者に敵なし
読み方
じんしゃ に てき なし意味
思いやりや仁徳を備えた人は、周囲から信頼され慕われるため、本当に敵対する者がいない、または敵を作りにくいという意味。力や策略で相手を抑えるより、仁愛と徳によって人の心を得ることの強さを説くことわざ。由来
中国戦国時代の儒家・孟子の言葉「仁者無敵」に由来する。『孟子』梁恵王上に見え、仁政を行う君主には天下に敵対する者がいない、という趣旨で説かれた。孟子の活動期は紀元前4世紀ごろで、『孟子』の成立は戦国末期から前漢初期ごろとされる。日本では訓読的に「仁者に敵なし」と表現されるようになった。備考
文字どおり「敵が一人もいない」と断定するより、徳のある人は信頼を集め敵対されにくい、という教訓として使う。やや硬く、儒教的な響きがある。例文
- 彼は厳しい交渉でも相手を尊重するから、まさに仁者に敵なしだ。
- 部長は部下の失敗を責めず一緒に解決策を考える。仁者に敵なしで、社内に味方が多い。
- 勝つことだけを考えるより、まず人を思いやることだ。仁者に敵なしというだろう。
- 祖母は困った人を放っておかないので、町中から慕われている。仁者に敵なしとはこのことだ。
- 彼女の公平で温かな対応を見て、仁者に敵なしの強さを感じた。
類義語
- 仁者は敵なし
- 仁者敵なし
- 仁者無敵
- 徳は孤ならず