人盛んにして天に勝つ
読み方
ひと さかんにして てんに かつ意味
人の勢いや団結・努力が盛んなときには、天命・自然の力・大きな困難にさえ打ち勝つほどの力を発揮するという意味。人間の意志や協力の力を強調することわざだが、原典では過信への戒めの文脈もある。由来
中国前漢の司馬遷『史記』「伍子胥列伝」に見える「人衆者勝天、天定亦能破人」に由来するとされる。『史記』は紀元前1世紀ごろ成立。日本では漢文訓読を通じて「人盛んにして天に勝つ」「人衆ければ天に勝つ」などの形で受容された。備考
やや文語的で日常会話より文章・演説向き。「天」は神というより天命・自然・道理を指す。原典では後半に、天の力が人を破るという戒めも続く。例文
- 復興作業で地域の人々が一丸となった姿に、「人盛んにして天に勝つ」とはこのことだと感じた。
- 不可能と言われた研究も、チーム全員の粘りで成功し、「人盛んにして天に勝つ」を証明した。
- 大雨で中止と思われた祭りだったが、住民の準備と工夫で開催でき、「人盛んにして天に勝つ」の精神を見た。
- 社長は、逆境のときこそ「人盛んにして天に勝つ」の気概で知恵を出そうと社員を励ました。
- ただし「人盛んにして天に勝つ」と言っても、自然を侮らず安全策を取るべきだ。
類義語
- 人衆ければ天に勝つ
- 人定まって天に勝つ
- 人定勝天
- 衆力功あり
対義語
- 天には勝てぬ
- 天命には逆らえぬ
- 人事を尽くして天命を待つ