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人垢は身につかぬ

読み方

ひとあか は み に つかぬ

意味

他人の物や金、他人の力を当てにして得たものは、結局自分のものとして身につかず、長く役に立たないという意味。借り物の力・名声・財産に頼るより、自分で苦労して得た実力や財を大切にせよという戒め。

由来

「人垢」は他人の体の垢のこと。垢は自分の体に生じるもので、他人の垢は自分の身には定着しないという日常的な発想から、他人の財産・力・知識などは自分のものとして根づかないことの比喩になった。成立年は不詳だが、近世、特に江戸時代の俚諺として広まったと考えられる。

備考

古風で日常会話ではまれ。標準形は「身に付かぬ/身につかない」。『悪銭身につかず』に近いが、不正な金に限らず、他人頼み全般に使う。

例文

  • 親の財産を当てにして遊んでいても、人垢は身につかぬというものだ。
  • 先輩のレポートを丸写しして単位を取っても、人垢は身につかぬで、本当の力にはならない。
  • 有名人とのつながりだけで商売を広げようとしても、人垢は身につかぬ、まず自分の信用を築くべきだ。
  • 友人に借りた金で一時は羽振りがよくなったが、すぐに使い果たし、人垢は身につかぬと痛感した。
  • 他人の成果を自分の手柄のように語っても、人垢は身につかぬから、いつか実力のなさが露見する。

類義語

  • 悪銭身につかず
  • 人の物は身につかぬ
  • 借り物は身につかぬ
  • 他人の褌で相撲を取る

対義語

  • 自分の汗で得たものは身につく
  • 苦労して得たものは身につく

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