人は情けの下に住む
読み方
ひと は なさけ の した に すむ意味
人は誰でも、他人の思いやりや助けに支えられて生きているということ。だから、困っている人を見たら情けをかけ、互いに助け合うべきだという教え。自分一人の力だけで生きていると思い上がってはいけない、という戒めにも使われる。由来
特定の故事や出典に基づくことわざではなく、共同体の中で互いの情けに頼って暮らすという生活実感から生まれた処世訓とされる。成立年・初出は不詳だが、近世以降のことわざ資料に見られる伝統的な表現である。備考
「情け」は恋愛感情ではなく、思いやり・慈悲の意。やや教訓的で古風な響きがある。類句「情けは人の為ならず」は、善行が巡って自分に返る点を強調する。例文
- 震災のとき、近所の人たちが食料を分けてくれて、人は情けの下に住むのだと実感した。
- 君もいつか誰かに助けられる日が来る。人は情けの下に住むというのだから、今は彼を支えてあげなさい。
- 新人のころ先輩に何度も助けられた経験から、人は情けの下に住むという言葉を大切にしている。
- 道に迷っていた外国人を案内したら、後日お礼の手紙が届いた。まさに人は情けの下に住むだ。
- 自分だけで成功したと思ってはいけない。家族や仲間の支えがあってこそで、人は情けの下に住むものだ。
類義語
- 情けは人の為ならず
- 持ちつ持たれつ
- 相身互い
- 困った時はお互い様
- 渡る世間に鬼はない
対義語
- 人を見たら泥棒と思え
- 情け無用
- 弱肉強食
- 情けが仇