人の子の死んだより我が子の転んだ
読み方
ひとのこ の しんだ より わがこ の ころんだ意味
他人にとっては重大な不幸であっても、自分や身内に起きた小さな災いのほうが気にかかる、という意味。人は他人の大事より自分の小事を重く感じがちだという、人情の自己中心性や身びいきを表すことわざ。由来
正確な初出や成立年代は不詳。親が他人の子の死より自分の子が転んだことを心配する、という身近な親子愛・身びいきの感情をたとえた口承の俚諺と考えられる。少なくとも近世以降の日本で広まった表現とされるが、具体的な年は不明。備考
他人の不幸を軽んじる意味合いが強く、直接人に向けると冷たく聞こえることがある。自省や批評として使うのが無難。例文
- 大事故のニュースより自分の子の発熱で頭がいっぱいになるとは、人の子の死んだより我が子の転んだだね。
- 同僚の大きな失敗には冷静だった部長が、自分の小さなミスには大騒ぎしていて、まさに人の子の死んだより我が子の転んだだ。
- 遠い国の災害より家の雨漏りを先に心配してしまうのは、人の子の死んだより我が子の転んだというものだ。
- 友人の深刻な悩みを聞いた直後なのに、自分のスマホの故障ばかり気にしてしまい、人の子の死んだより我が子の転んだだと反省した。
- 地域全体の問題より自社の小さな損失を優先する姿勢は、人の子の死んだより我が子の転んだと言われても仕方がない。
類義語
- 人の事より我が事
- 我が身可愛さ
- 我が子可愛さ
- 他人の不幸は蜜の味
- 隣の火事より我が家の水漏れ
対義語
- 人の痛みを我が痛みとする
- 情けは人の為ならず
- 己の欲せざる所は人に施すこと勿れ