人の女房と枯れ木の枝振り
読み方
ひと の にょうぼう と かれき の えだぶり意味
他人の妻や他人の持ち物は、実際以上に魅力的に見えるものだというたとえ。枯れ木の枝ぶりも、葉がないために形が際立って趣深く見えることから、外から眺めると欠点より良さだけが目に入り、うらやましく感じる心理をいう。由来
成立時期・初出は不明。『人の女房』は他人の妻、『枯れ木の枝振り』は葉を落とした木の形がかえって趣深く見えることを指し、どちらも外から眺めると実際以上によく見えるという比喩。江戸時代(17〜19世紀)頃からの俗諺とみられるが、特定の故事はない。備考
古風な俗諺で、男性目線・女性を所有物のように扱う語感がある。現代では相手を選び、一般的には「隣の芝生は青い」と言い換える方が無難。例文
- 友人の家ばかりうらやましがるが、住んでみれば欠点もある。人の女房と枯れ木の枝振りというものだ。
- 同僚の部署が楽に見えるのは、人の女房と枯れ木の枝振りで、実際は残業続きらしい。
- SNSで他人の暮らしが華やかに見えて落ち込むなんて、人の女房と枯れ木の枝振りだよ。
- 彼は隣の会社の待遇を褒めて転職したが、すぐ不満を言い出した。人の女房と枯れ木の枝振りだったのだ。
- 先生は、他人の作品がやけによく見える時は、人の女房と枯れ木の枝振りだと思って自分の長所も見なさいと言った。
類義語
- 隣の芝生は青い
- 隣の花は赤い
- 人の花は赤い
- 隣の糂汰味噌
対義語
- 住めば都
- 我が家に勝る所なし