五十歩百歩
読み方
ごじっぽ ひゃっぽ意味
少しの違いはあっても、本質的にはほとんど同じであること。特に、欠点や劣っている点を比べて、一方が他方を笑ったり非難したりしても、実際には大差がないという意味で使う。由来
出典は中国戦国時代、紀元前4世紀頃の思想家孟子の言行を記した『孟子』梁恵王上。戦場で五十歩逃げた兵が百歩逃げた兵を笑ったが、孟子は「どちらも逃げたことに変わりない」と説いた故事に由来する。日本では漢籍の受容を通じて広まり、江戸時代には教養語として定着していたと考えられる。備考
相手を批判する場面で使うと、双方を同程度に低く見る響きがある。褒める比較にはあまり用いず、やや皮肉・否定的な文脈が多い。例文
- 彼の案も私の案も、細部が違うだけで五十歩百歩だ。
- 遅刻が五分か十分かで言い争っているが、約束を破った点では五十歩百歩だよ。
- あの二つの店は値段も味も五十歩百歩で、特に差は感じなかった。
- 相手のミスを責めているけれど、君の報告書にも誤字が多いから五十歩百歩だ。
- 旧型と新型を比べても性能は五十歩百歩で、買い替えるほどではない。
類義語
- 似たり寄ったり
- 大同小異
- どんぐりの背比べ
- 目くそ鼻くそを笑う
- どっちもどっち
- 大差ない
対義語
- 雲泥の差
- 月とすっぽん
- 天地の差
- 段違い
- 似ても似つかない