五十にして天命を知る
読み方
ごじゅう にして てんめい を しる意味
五十歳になって、自分の人生に与えられた使命や役割、避けがたい運命を悟るという意味。年齢を重ね、経験を積むことで、自分が何をなすべきか、世の中での立場や限界を深く理解する境地を表す。由来
中国の古典『論語』為政篇にある孔子の言葉「五十而知天命」に由来する。成立は孔子の死後、弟子たちが言行をまとめた戦国時代ごろ(紀元前5〜前3世紀ごろ)とされる。原文では、孔子が十五で学問に志し、三十で自立し、四十で迷わず、五十で天命を知ったと述べている。備考
『論語』由来の故事成語として用いられる。実年齢の五十歳に限らず、経験を経て使命を悟る比喩として使うことも多い。例文
- 父は定年を前に「五十にして天命を知る」と言い、長年の経験を生かして地域活動に力を入れ始めた。
- 若いころは出世ばかり考えていたが、五十にして天命を知るというように、今は後進を育てることが自分の役目だと思っている。
- 彼女は五十にして天命を知る境地に至り、会社を辞めて長年の夢だった絵本作家の道を選んだ。
- 五十にして天命を知るとはいうが、私はまだ自分の使命を探している途中だ。
- 社長は講演で、五十にして天命を知るという言葉を引き、自分の仕事が社会にどう役立つかを考える大切さを語った。
類義語
- 四十にして惑わず
- 六十にして耳順う
- 七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず
- 知命
- 天命を知る
対義語
- 四十にして惑う
- 天命を知らず
- 志なく年を重ねる