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乞食に貧乏なし

読み方

こじき に びんぼう なし

意味

もともと何も持たない者は、それ以上貧しくなりようがなく、失うものもないので、かえって気楽に、また大胆に振る舞えるということ。財産・地位・体面など守るものがない状態を、開き直りや身軽さとしていう。

由来

出典・作者は未詳。物乞いをして暮らす人は財産や所有物を持たないため、さらに「貧乏になる」余地がないという庶民的な観察から生まれた俗諺と考えられる。初出年は確認できないが、江戸時代(17〜19世紀頃)には俚諺として広まっていたとみられる。

備考

「乞食」は現代では差別的・侮蔑的に響く語。引用や自嘲以外では避け、「失うものがない」などと言い換えるのが無難。

例文

  • 起業に失敗しても借金はないし、乞食に貧乏なしで、もう一度やり直せる。
  • 彼は「乞食に貧乏なしだ」と笑って、身軽に海外へ出ていった。
  • 貯金も財産もない若者には、乞食に貧乏なしの強さがある。
  • 会社を辞めた直後は不安だったが、乞食に貧乏なしと思えば新しい挑戦も怖くない。
  • もう失う肩書もない。乞食に貧乏なしで、思い切って本音を言おう。

類義語

  • 裸で物を落とす例なし
  • 失うものがない
  • 持たざる者は失うものなし

対義語

  • 持てる者は失うものが多い
  • 守るものがあれば臆病になる

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