九層の台は累土より起こる
読み方
きゅうそう の うてな は るいど より おこる意味
九階建ての高い建物も、最初は土を少しずつ積むことから始まるという意味。どんな大事業や大きな成果も、小さな努力や基礎の積み重ねから生まれることを説く。物事は一歩一歩着実に進めるべきだという教え。由来
中国古代の思想書『老子』第六十四章の「九層之臺、起於累土」に由来する。「九層の台」は非常に高い建物、「累土」は積み重ねた土のこと。『老子』の成立は諸説あるが、一般に中国の戦国時代、紀元前4〜前3世紀ごろに現在に近い形が整ったとされる。日本では漢文訓読を通じて故事成語・ことわざとして用いられるようになった。備考
格調高い故事成語で、日常会話より文章・訓示・スピーチ向き。「千里の行も足下より始まる」と並べて引用されることが多い。例文
- 難しい研究でも、九層の台は累土より起こるのだから、まずは一つずつデータを集めよう。
- 彼は後輩に、九層の台は累土より起こると言って、毎日の基礎練習を大切にするよう教えた。
- 大企業を築くにも、九層の台は累土より起こるように、最初の一人の顧客を誠実に扱うことが大切だ。
- 語学の上達は一気には進まない。九層の台は累土より起こると思って、今日も単語を十個覚える。
- 地域再生は派手なイベントだけでは続かない。九層の台は累土より起こるで、小さな信頼づくりから始めるべきだ。
類義語
- 千里の道も一歩から
- 千里の行も足下より始まる
- 塵も積もれば山となる
- ローマは一日にして成らず
- 雨垂れ石を穿つ
対義語
- 一攫千金
- 棚から牡丹餅
- 濡れ手で粟
- 一足飛び