世は張り物
読み方
よ は はりもの意味
世間では、実力や内実だけでなく、体裁を整えたり見栄を張ったりすることも、信用を得てうまく渡っていくうえで必要だという意味。外見や格式を飾ることを肯定・容認する言い方で、皮肉を込めて使われることもある。由来
「張り物」は、紙や布などを張って形を整えた物、また「見栄を張る」ことに通じる語。世の中では人が体裁を張って暮らすものだ、という観察から生まれた俗諺とされる。近世、特に江戸時代ごろには同趣旨の言い回しが用いられていたと考えられるが、初出年・作者は不明。備考
古風でやや硬いことわざ。見栄や体裁を肯定する一方、皮肉・批判としても使われる。現代会話では頻度は高くない。例文
- 面接では実力も大事だが、服装や態度も整えたい。世は張り物というからね。
- 新しい店を開くなら、少し看板や内装にお金をかけたほうがいい。世は張り物だ。
- 彼は収入が多いわけではないが、取引先の前ではきちんとした時計をしている。世は張り物という考えなのだろう。
- 中身で勝負したい気持ちは分かるが、発表資料の見栄えも無視できない。世は張り物だよ。
- 世は張り物とはいえ、体裁ばかりで品質が伴わなければ、結局は信用を失う。
類義語
- 見栄を張る
- 体裁を繕う
- 武士は食わねど高楊枝
- 馬子にも衣装
- 世間は体裁
対義語
- 名より実
- 実を取る
- ぼろは着てても心は錦
- 人は見かけによらぬ
- 外見より中身