世の中は九分が十分
読み方
よのなか は くぶ が じゅうぶ意味
世の中の物事は、十割の完全を求めるより、九割ほど達成できれば十分だと考えるのがよいということ。欲張りすぎや完璧主義を戒め、ほどほどで満足する知恵を説くことわざ。由来
「九分」は十分の九、ほぼ完全に近い状態を指し、「十分」は十分の十、また満ち足りた状態を表す。この二語を対比させ、九割で満足するのが処世の知恵だと説いたもの。特定の故事・作者・初出は不明で、成立年代も確定していない。近世以降の口承的な生活訓として定着したと考えられる。備考
完全主義や欲張りを戒める穏やかな表現。前向きな妥協を促す一方、手抜きや責任回避の言い訳に使うと悪印象になる。例文
- 完璧を求めて公開が遅れるくらいなら、世の中は九分が十分と考えて、まずは出そう。
- 家の掃除も全部を一日で終わらせようとせず、世の中は九分が十分で今日はここまでにした。
- 九十点の出来なら立派だよ。世の中は九分が十分、あとは次回直せばいい。
- 彼は世の中は九分が十分という考えで、無理な値引き交渉を早めに切り上げた。
- 採用条件を一つ残らず満たす人はいない。世の中は九分が十分で、相性を見ることも大切だ。
類義語
- 足るを知る者は富む
- 足るを知る
- 過ぎたるは猶及ばざるが如し
- 腹八分目
- 分相応
対義語
- 九仞の功を一簣に欠く
- 画竜点睛を欠く
- 念には念を入れよ
- 百尺竿頭に一歩を進む