世に盗人の種は尽きまじ
読み方
よ に ぬすびと の たね は つきまじ意味
世の中から盗みをする者や悪事を働く者は、いつまでたってもいなくならないという意味。人間社会には欲や不正が絶えず、取り締まりや注意をしても犯罪の芽は完全にはなくならない、という嘆きや皮肉を込めて使う。由来
安土桃山時代の大盗賊・石川五右衛門が、文禄3年(1594年)に京都で処刑される際に詠んだ辞世「石川や浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ」に由来するとされる。ただし史実としての確証はなく、江戸時代の浄瑠璃・歌舞伎などで広まり定着したと考えられる。備考
文語の「まじ」は打消推量で「尽きないだろう」の意。日常会話より文章・報道・評論で、犯罪や不正が繰り返される状況を皮肉に述べる際に用いられる。例文
- 高性能な防犯カメラを設置しても詐欺事件は減らず、まさに世に盗人の種は尽きまじだ。
- 新しい法律ができても抜け道を探す者がいるのだから、世に盗人の種は尽きまじということだろう。
- ネット上の偽サイトが次々に現れるのを見ると、世に盗人の種は尽きまじと感じる。
- 財布を置き忘れた友人に、世に盗人の種は尽きまじだから油断してはいけないと忠告した。
- 会社の不正経理が発覚した後も別の部署で似た問題が起こり、世に盗人の種は尽きまじと皆がため息をついた。
類義語
- 浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ
- 盗人は絶えない
- 悪人は絶えない
- 悪の種は尽きない
対義語
- 道に遺を拾わず
- 路に遺を拾わず
- 夜も戸を閉ざさず