不足奉公は双方の損
読み方
ふそくぼうこう は そうほう の そん意味
不満や不服を抱いたまま人に仕えたり働いたりすると、本人は力を尽くせず、雇う側もよい成果を得られないため、結局どちらにも損になるということ。待遇や条件に納得しないままの関係は、双方に不利益をもたらすという戒め。由来
正確な初出年は不詳。江戸時代から明治期にかけて一般的だった奉公・雇用関係を背景に生まれた俗諺と考えられる。「不足」は満たされないことだけでなく、不平・不満の意を含み、「不足奉公」は不服を抱いて奉公することを指す。備考
「奉公」は古風な語で、現代では雇用・仕事全般にたとえて使う。やや硬く、日常会話より教訓的な文章や年配の言い回しに多い。例文
- 給料に納得していない社員を無理に引き留めても、不足奉公は双方の損になるだけだ。
- あの店は待遇を見直したほうがいい。不足奉公は双方の損で、接客にも影響が出ている。
- 本人がやる気を失っているなら、配置換えを考えるべきだ。不足奉公は双方の損というものだ。
- 条件を曖昧にしたまま仕事を頼むと、不足奉公は双方の損になりかねない。
- 師匠は、嫌なら早く相談しなさい、不足奉公は双方の損だからと弟子に諭した。
類義語
- 嫌々仕事は双方の損
- 不承奉公は主従の損
- 気の進まぬ奉公は双方の損
対義語
- 好きこそ物の上手なれ