下衆の勘繰り
読み方
げす の かんぐり意味
心の卑しい人や物事を悪く考えがちな人は、他人の言動にも裏があるはずだと疑い、根拠もなく悪意や下心を読み取ってしまう、という意味。相手の善意や単純な行動を、必要以上に邪推することを戒める表現。由来
成立年代は不詳。「下衆」は身分や品性が低い人を指す古い語で、中世以降に広く用いられた。「勘繰り」は事情を推測し、特に悪い方向へ疑うこと。身分・品性の低い者ほど他人の心中を卑しく推し量る、という世間知から生まれた言い回しとされる。備考
「下衆」は強い蔑称を含むため、相手に直接言うと失礼になりやすい。会話では「邪推しすぎ」などに言い換えると柔らかい。例文
- 彼が親切にしてくれたのを、何か裏があると決めつけるなんて、下衆の勘繰りだよ。
- 上司が褒めてくれたのに、左遷の前触れだと疑うのは下衆の勘繰りかもしれない。
- 友人同士で食事をしただけなのに恋愛関係だと騒ぐのは、まさに下衆の勘繰りだ。
- 寄付をした企業に宣伝目的だとすぐ言うのは、下衆の勘繰りと言われても仕方がない。
- 彼女の沈黙を敵意だと受け取ったが、後で考えると下衆の勘繰りだった。
類義語
- 邪推
- 疑心暗鬼
- 勘繰り過ぎ
- 僻目
- 人を見たら泥棒と思え
対義語
- 素直に受け取る
- 善意に解釈する