下手の考え休むに似たり
読み方
へた の かんがえ やすむ に にたり意味
よい考えを出す力や経験が足りない人が、いくら長く考え込んでも妙案は出ず、ただ時間を浪費しているだけだという意味。考えすぎて行動が止まっている状態を戒めたり、半ば冗談めかして「早く決めよう」と促したりするときに使う。由来
正確な成立年は不明。囲碁・将棋などで、腕前の未熟な者が長考しても良い手を思いつかず、結局は休んでいるのと同じだ、というたとえから生まれたとされる。江戸時代には庶民の間で使われ、近世のことわざ・俗語集にも見られる言い回しである。備考
相手を「下手」と評するため失礼に響きやすい。目上の人や改まった場では避け、自分への戒めや親しい間柄での冗談として使うのが無難。例文
- 初めての企画で一時間も悩んでいるが、下手の考え休むに似たりだから、まず試作品を作ってみよう。
- 将棋を始めたばかりの弟は一手ごとに長考するが、父に「下手の考え休むに似たりだぞ」と笑われた。
- 資料の題名を決めるだけで会議が止まってしまい、部長は「下手の考え休むに似たり。候補を三つに絞ろう」と言った。
- 完璧な文章を考え続けて提出が遅れるくらいなら、下手の考え休むに似たりで、まず下書きを出したほうがいい。
- 旅行の行き先をあれこれ迷っているうちに予約が埋まった。まさに下手の考え休むに似たりだった。
類義語
- 下手な考え休むに似たり
- 考えるだけ時間の無駄
- 案ずるより産むが易し
- 机上の空論
対義語
- 念には念を入れよ
- 石橋を叩いて渡る
- 三思して後に行う
- 熟慮断行