下には下がある
読み方
した には した が ある意味
どんなに悪い、低い、劣っていると思われる状態でも、それよりさらに悪い状態や劣ったものが存在するという意味。自分の不運や失敗を相対化して「まだましだ」と見るときにも、逆に物事の程度には際限がないと戒めるときにも使われる。由来
特定の故事や古典に由来する表現ではなく、物事の優劣・高低を「上」「下」で表す日本語の比喩から生まれた言い回し。「上には上がある」と対になる形で用いられる。正確な成立時期や初出年は不詳だが、近世以降に一般化した表現と考えられる。備考
慰めや自戒に使えるが、他人の不幸と比べて安心する響きもあるため、相手を励ます場面では配慮が必要。「上には上がある」と対句的に用いられる。例文
- 今回の点数はひどいと思ったが、平均点を見たら下には下があると知って少し安心した。
- 会社の経営状態は苦しいが、同業者の倒産話を聞くと、下には下があるのだと実感する。
- 古いアパートで不満ばかり言っていたが、雨漏りする部屋の話を聞いて、下には下があると思った。
- 彼は自分の失敗を嘆いていたが、先輩に「下には下がある。まずは立て直そう」と励まされた。
- 下には下があるからといって現状に甘んじず、少しでも良くする努力は続けたい。
類義語
- 下を見ればきりがない
- 下を見れば限りがない
- まだまし
- もっと悪い場合もある
- 下には下がいる
対義語
- 上には上がある
- これが底だ