下がるほど人が見上げる藤の花
読み方
さがる ほど ひと が みあげる ふじ の はな意味
藤の花は房が下へ垂れるほど人が仰ぎ見て美しさを称えることから、人も謙虚に身を低くするほど、かえって周囲から尊敬されるというたとえ。地位や能力が高い人ほど、おごらずへりくだるべきだという教え。由来
藤の花が長い房を垂らして咲き、低く下がるほど見る人が自然に顔を上げるという情景を、人の謙虚さと尊敬にたとえたもの。作者・初出は未詳だが、江戸時代後期ごろのことわざ集やいろはかるた系統で広まったとされる。標準形に「下がるほど人の見上げる藤の花」もある。備考
「人の見上げる」の形も多い。謙虚さを称える表現だが、相手に過度な自己卑下を求める文脈では押しつけがましく聞こえることがある。例文
- 彼は社長になっても受付の新人にまで丁寧にあいさつし、まさに下がるほど人が見上げる藤の花だ。
- 実績を自慢せず、成功を仲間のおかげだと言う彼女を見て、下がるほど人が見上げる藤の花という言葉を思い出した。
- あの先生は偉ぶらないからこそ、学生にも同僚にも深く慕われている。下がるほど人が見上げる藤の花だね。
- 昇進したときほど腰を低くしなさい。下がるほど人が見上げる藤の花というように、謙虚な人ほど信頼されるものだ。
- 表彰式で彼が自分の功績より支えてくれた人への感謝を述べた姿は、下がるほど人が見上げる藤の花そのものだった。
類義語
- 実るほど頭を垂れる稲穂かな
- 能ある鷹は爪を隠す
- 深い川は静かに流れる
- 大智は愚の如し
対義語
- 浅瀬に仇波
- 空き樽は音が高い
- 出る杭は打たれる