上手昔より上手ならず
読み方
じょうず むかし より じょうず ならず意味
どんなに上手な人でも、初めから上手だったわけではなく、練習や経験を重ねて上達したのだという意味。初心者を励ましたり、才能よりも努力・継続・修練の大切さを説いたりするときに用いる。由来
成立年代・初出は不明。芸事・職人仕事・学問などで稽古や修練を重んじる日本の生活経験から生まれた教訓的な俚諺とされる。名人や熟練者も昔、つまり始めのころから上手だったのではない、という対比で努力の必要を説く。近世、特に江戸時代以降のことわざ集・辞書類に見られる類の表現だが、具体的な年は確定していない。備考
「上手ならず」は文語的な打消しで「上手ではない」の意。現代会話ではやや古風だが、稽古事・学習・仕事の上達を励ます場面で使える。例文
- 失敗して落ち込む後輩に、「上手昔より上手ならず、練習を続ければ必ずうまくなるよ」と声をかけた。
- 彼の演奏も最初はぎこちなかった。上手昔より上手ならずで、毎日の稽古が今の腕を作ったのだ。
- 新入社員が資料作りに悩んでいたので、上手昔より上手ならずと伝え、基本から一つずつ教えた。
- 名人の作品だけを見て自分には無理だと思うな。上手昔より上手ならずというように、始まりは誰でも未熟だ。
- 子どもが字の練習を嫌がったが、上手昔より上手ならずだから、少しずつ書けばいいと励ました。
類義語
- 名人も初めは素人
- 習うより慣れよ
- 継続は力なり
- 千里の道も一歩から
- 好きこそ物の上手なれ
対義語
- 栴檀は双葉より芳し
- 生まれながらの名人
- 天賦の才