七つ下がりの雨と四十過ぎての道楽は止まぬ
読み方
ななつさがり の あめ と しじゅうすぎて の どうらく は やまぬ意味
七つ下がり、つまり午後四時ごろを過ぎて降り出した雨は夜までやみにくいのと同じように、四十歳を過ぎてから始めた道楽・遊興は熱が冷めにくく、なかなかやめられないというたとえ。中年以後の浪費癖や悪い趣味への戒めとして使う。由来
成立年は不詳。江戸時代ごろからの俗諺とみられる。「七つ」は江戸時代の不定時法で夕方の七つ時、現在の午後四時ごろを指し、「下がり」はその時刻を過ぎたころの意味。夕方から降る雨は日没に向かって気温が下がり、天候も回復しにくいため、夜までやまないことが多いという経験則に、四十歳を過ぎてから覚えた道楽は習慣化してやめにくいという人情観察を重ねた表現。備考
「道楽」は趣味全般も指すが、このことわざでは遊興・浪費など否定的な含みが強い。現代では古風で、年齢への決めつけに聞こえる場合もある。例文
- 父は五十を過ぎて骨董集めに夢中になり、家じゅう壺だらけだ。七つ下がりの雨と四十過ぎての道楽は止まぬとはよく言ったものだ。
- 退職金で競馬を始めた叔父を見て、母は「七つ下がりの雨と四十過ぎての道楽は止まぬから心配だ」とため息をついた。
- 四十五歳でゴルフに凝り始めた課長は、毎週末必ずコースへ行く。まさに七つ下がりの雨と四十過ぎての道楽は止まぬというものだ。
- 夕方から降り出した雨がいつまでもやまず、祖母が「七つ下がりの雨と四十過ぎての道楽は止まぬと言うからね」とつぶやいた。
- 中年になってからの浪費癖は家計に響きやすい。七つ下がりの雨と四十過ぎての道楽は止まぬと昔から戒められてきた。
類義語
- 四十過ぎての道楽は止まぬ
- 七つ下がりの雨は止まぬ
- 三つ子の魂百まで
- 雀百まで踊り忘れず
- 老い木は曲がらぬ
- 習慣は第二の天性