一葉目を蔽えば泰山を見ず
読み方
いちよう め を おおえば たいざん を みず意味
一枚の葉が目を覆うだけで大きな泰山が見えなくなるように、ささいな物事や偏見・目先の利害にとらわれると、全体や重要な真実を見失うというたとえ。小さな障害が正しい判断を妨げることを戒める言葉。由来
中国の古典『鶡冠子(かっかんし)』「天則」に見える「一葉蔽目、不見泰山」に由来するとされる。『鶡冠子』は戦国時代末期から前漢頃(紀元前3〜2世紀頃)に成立したと考えられるが、正確な成立年は不明。泰山は中国山東省の名山で、非常に大きなものの象徴として用いられている。備考
漢文訓読調で格調高い表現。日常会話ではやや硬く、文章・講演・批評で用いられやすい。「蔽う」は「覆う」とも書く。例文
- 細かな誤字ばかりを責めて企画全体の価値を見ないのは、一葉目を蔽えば泰山を見ずというものだ。
- 一度の失敗にこだわって彼の長年の努力を評価しないのは、一葉目を蔽えば泰山を見ずではないか。
- 目先の値引きに気を取られて安全性を確認しないのは、一葉目を蔽えば泰山を見ずの典型だ。
- 一部の悪い評判だけで会社全体を判断するのは、一葉目を蔽えば泰山を見ずになりかねない。
- データの例外的な一点だけを見て市場の大きな流れを見落とすとは、まさに一葉目を蔽えば泰山を見ずだ。
類義語
- 木を見て森を見ず
- 鹿を追う者は山を見ず
- 小事に拘泥して大事を失う
- 枝葉末節にとらわれる
- 一葉障目
対義語
- 大局を見る
- 全体を見渡す
- 巨視的に見る
- 枝葉末節にとらわれない