一番風呂は馬鹿が入る
読み方
いちばんぶろ は ばか が はいる意味
沸かしたての一番風呂は湯加減が分かりにくく、熱すぎたり刺激が強かったりして体に負担がかかるので、むやみに最初を喜ぶ者は愚かだ、という意味。転じて、何事も最初に飛びつくと不便や危険を引き受けることがあるので慎重にせよ、という戒め。由来
成立年代や初出は不明。銭湯や内風呂の習慣が広まった江戸時代以降の入浴文化から生まれた俗諺とされる。沸かしたばかりの湯は温度が均一でなく、最初に入る者が熱さや湯加減を確かめる役になりがちなことから、最初に飛びつく危うさを戒める表現になった。備考
「馬鹿」を含むため、相手に直接使うと失礼に響く。今は新製品・投資・制度など、“最初に試すリスク”のたとえにも使う。例文
- 新サービスの初日に申し込もうとしたら、父に「一番風呂は馬鹿が入る」と言われ、評判を見てからにした。
- 新型機は魅力的だが不具合も出やすい。一番風呂は馬鹿が入るというから、少し様子を見よう。
- 誰よりも先に試したい気持ちは分かるが、一番風呂は馬鹿が入る、まず情報を集めよう。
- 株の上場直後に飛びつくのは怖い。一番風呂は馬鹿が入ると考えて、値動きが落ち着くまで待った。
- 温泉で熱い湯船に真っ先に入ろうとする弟に、祖母が「一番風呂は馬鹿が入るよ」と笑った。
類義語
- 急いては事を仕損じる
- 急がば回れ
- 慌てる乞食は貰いが少ない
- 君子危うきに近寄らず
- 飛んで火に入る夏の虫
対義語
- 先んずれば人を制す
- 早い者勝ち
- 善は急げ
- 機先を制する