一日作さざれば一日食らわず
読み方
いちにち なさざれば いちにち くらわず意味
一日でも働かなかったなら、その日は食べるべきではないという意味。自分の生活は自分の労働によって支えるべきで、怠けて成果だけを得ようとしてはならない、という勤労と自律を重んじる戒め。由来
中国唐代の禅僧・百丈懐海(ひゃくじょうえかい、720〜814)の故事に由来するとされる。老いても作務をやめない百丈の道具を弟子が隠すと、百丈は食事を取らず、「一日不作、一日不食」と言ったという話が禅宗で伝えられた。日本には禅の語録・清規を通じて伝わり、「一日作さざれば一日食らわず」と訓読された。初出の正確な年は不明だが、成立背景は唐代、文献上の伝承は宋代以降の禅籍に見える。備考
禅語としての色合いが強く、日常会話ではやや古風・硬い表現。現代では「働かざる者食うべからず」のほうが一般的。例文
- 祖父は畑に出るたびに、「一日作さざれば一日食らわずだ」と言って、年を取っても手を動かし続けた。
- 新人のころ、先輩から「給料をもらう以上、一日作さざれば一日食らわずの気持ちで働け」と教えられた。
- 彼は親の援助に頼りきりだったが、一日作さざれば一日食らわずという言葉を聞いて、自分で稼ぐ決意をした。
- この寺では、僧侶も修行者も掃除や炊事を分担し、一日作さざれば一日食らわずの精神を大切にしている。
- 口先だけで成果を求めるのではなく、一日作さざれば一日食らわずと思って、まずは自分の役割を果たそう。
類義語
- 働かざる者食うべからず
- 蒔かぬ種は生えぬ
- 労せずして益なし
対義語
- 棚から牡丹餅
- 濡れ手で粟
- 果報は寝て待て