一念天に通ず
読み方
いちねん てんに つうず意味
強い信念や真心をもって一つのことに打ち込めば、その思いは天にまで届き、困難なことでも成し遂げられるという意味。単なる願望ではなく、迷わず努力し続ける意志の強さをたたえたり励ましたりするときに使う。由来
「一念」は仏教語で、一つの思い・ひたすらな信心や決意をいう。「天に通ず」は、その強い思いが天道・神仏に届くほどであるという比喩。特定の原典や成立年は不詳だが、仏教的な語感と、誠意が天に通じるという東アジアの天道思想が結びつき、江戸時代以降の教訓・ことわざ表現として広く用いられるようになったと考えられる。備考
やや古風で教訓的な言い方。努力や信念を励ます場面に合う。「天」は宗教的存在というより、運命・道理の比喩として使われることが多い。例文
- 何度不合格になっても勉強を続けた彼が、ついに試験に受かった。一念天に通ずとはこのことだ。
- 周囲に無理だと言われても、彼女は一念天に通ずと信じて研究を続け、十年目に成果を出した。
- 小さな店から全国展開を目指すなんて夢物語だと思われたが、一念天に通ずで、今では有名企業になった。
- 夢を笑われてもあきらめるな。一念天に通ずという気持ちで、毎日少しずつ力をつけよう。
- 家族全員で回復を願い、できる限りの支えを続けた。手術の成功を聞いたとき、一念天に通ずだと思った。
類義語
- 一念岩をも通す
- 念力岩をも通す
- 精神一到何事か成らざらん
- 石に立つ矢
- 蟻の思いも天に届く
- 至誠天に通ず
- 為せば成る
対義語
- 三日坊主
- 意志薄弱
- 優柔不断
- 諦めが早い