一山に二虎なし
読み方
いちざん に にこ なし意味
一つの山に二匹の虎がすむことはできないという意味から、同じ場所・組織・分野に、強い力や権威を持つ者が二人いると対立し、共存しにくいこと。特に、二人の実力者・英雄・指導者が並び立たない状況をいう。由来
中国由来の故事成語・ことわざ。「一山不容二虎(一つの山は二匹の虎を容れず)」などの漢語表現に基づく。虎を強者・覇者の象徴とする中国の比喩から生まれ、日本にも漢籍・故事成語を通じて伝わった。成立の正確な年代は不明だが、近世以前から類句が用いられたと考えられる。備考
虎を強者の象徴とする比喩。人間関係の対立をやや硬く表す語で、日常会話より評論・ビジネス・政治記事などで使われやすい。例文
- あの会社では創業者と新社長の方針がぶつかり、一山に二虎なしという状態になっている。
- チームにエースが二人いるのは心強いが、主導権争いが始まれば一山に二虎なしだ。
- 二人の大物政治家が同じ派閥に残れるはずがなく、一山に二虎なしで、やがて分裂した。
- 研究室で二人の教授が同じテーマを率いることになり、一山に二虎なしの雰囲気が漂っている。
- ライバル同士を同じ部署に置けば刺激にはなるが、一山に二虎なしで衝突する危険もある。
類義語
- 両雄並び立たず
- 一山二虎を容れず
- 一山に二虎を蔵せず
- 二虎競食
- 両虎相闘えば勢い俱に生きず
対義語
- 両雄並び立つ
- 共存共栄
- 呉越同舟