一寸延びれば尋延びる
読み方
いっすん のびれば ひろ のびる意味
差し迫った危険や困難も、ほんの少し時間を稼いで持ちこたえれば、その後さらに長くしのげる可能性があるということ。特に、寿命や命の危機について「少しでも生き延びれば、先の望みが開ける」という意味で使われる。由来
「一寸」は約3センチ、「尋」は両腕を広げた長さに由来する約1.8メートルの単位。わずかな長さが大きな長さへつながるという比喩から、少し命や期限が延びればさらに延びることを表す。成立年代は未詳だが、江戸時代以降のことわざ・俗語として用例が見られる。備考
現代の日常会話ではやや古風。単なる先延ばしの勧めではなく、危機を当座しのげば道が開ける、という文脈で使う。例文
- 医者は厳しい顔をしていたが、家族は「一寸延びれば尋延びる」と信じて、治療を続けることにした。
- 資金繰りは苦しいが、今月さえ乗り切れば大口の入金がある。一寸延びれば尋延びるというものだ。
- 遭難した彼らは、まず一晩を越すことを目標にした。一寸延びれば尋延びる、救助の可能性はまだある。
- 締め切りに追われているが、少し猶予をもらえれば立て直せるかもしれない。一寸延びれば尋延びるだ。
- 祖母は大病をしたが、手術の日まで持ちこたえた。まさに一寸延びれば尋延びるで、その後は驚くほど回復した。
類義語
- 一寸逃れれば一尺逃れる
- 命あっての物種
- 待てば海路の日和あり
対義語
- 明日ありと思う心の仇桜
- 善は急げ
- 今日できることを明日に延ばすな