一夜添うても妻は妻
読み方
いちや そうても つま は つま意味
たとえ一晩だけ連れ添った関係であっても、相手は妻としての重みをもつ、という意味。男女の結びつきや夫婦としての縁は軽く扱うべきではなく、短い関係にも情義や責任が生じることをいう。由来
「添う」は夫婦として連れ添う・一緒に寝る意。成立年は不詳。近世以降、夫婦の契りや貞操・情義を重んじる庶民的な倫理観の中で生まれた俗諺と考えられる。中国由来の「一夜夫婦は百日(百年)の恩」に近い発想をもつが、この形の初出時期は確認しにくい。備考
古風で性別役割意識の強い表現。現代ではそのままの価値観として用いるより、歴史的・文学的文脈や「短い縁にも責任がある」という比喩で使われることが多い。例文
- 遊び半分のつもりだったと言う彼を、祖母は「一夜添うても妻は妻というものだ」とたしなめた。
- 昔の人は、一夜添うても妻は妻と言って、短い縁にも責任を求めた。
- 彼女を都合よく扱うなんて許されない。一夜添うても妻は妻だと考えるべきだ。
- この物語では、一夜添うても妻は妻という古い価値観が、主人公の決断を縛っている。
- 現代の感覚とは合わない部分もあるが、一夜添うても妻は妻という言葉には、関係を軽んじるなという戒めがある。
類義語
- 一夜夫婦は百日(ひゃくにち)の恩
- 一夜の契りも百年の好
- 袖振り合うも多生の縁
- 一宿一飯の恩義