一口物に頬を焼く
読み方
ひとくちもの に ほお を やく意味
目先のわずかな利益や小さな楽しみに欲を出したために、思わぬ大きな損害や災難を受けることのたとえ。一口で食べられるほどの小さな物でも、熱ければ頬をやけどする、という意から、些細なことを軽く見て手を出す危険を戒める。由来
一口で食べられる小さな食べ物を油断して口に入れ、熱さで頬をやけどしてしまうという日常的な経験をもとにした比喩。特定の故事・作者は伝わらず、初出年も不明。成立時期は確定しないが、近世以降の俗諺として伝わったものと考えられる。備考
古風で現在はやや珍しい表現。会話で使う場合は、意味を補って説明すると伝わりやすい。「頬」は一般に「ほお」と読む。例文
- 無料だからと怪しいアプリを入れたら個人情報が漏れた。まさに一口物に頬を焼くというものだ。
- 目先の小遣い稼ぎで危ない仕事に手を出すと、一口物に頬を焼くことになりかねない。
- 彼は安い中古車に飛びついたが、修理代が高くつき、一口物に頬を焼いた。
- 少額の値引きに釣られて不要な契約を結ぶなんて、一口物に頬を焼くような話だ。
- たった一度の不正な利益のために職を失うとは、一口物に頬を焼く結果だった。
類義語
- 一文惜しみの百失い
- 安物買いの銭失い
- 小利大損
- 小利を貪って大損する
対義語
- 海老で鯛を釣る
- 濡れ手で粟
- 損して得取れ